A-VEKT Image Resampler

A-VEKT Image Resampleは、サンプリング定理に基づいて画像を正しく拡大縮小するソフトウエアです。
画像をきれいに拡大縮小することができます。


原理

サンプリング定理によれば、信号に含まれる最大周波数の2倍以上の周波数でサンプリングすれば、
もとの信号を完全に再現することができます。
しかし、既存の画像処理ソフトのほとんどでは、移動平均等の簡易処理が行われているため、
もとの情報をきれいに再現することができません。



また現実には、画像中の文字等のエッジが鋭いものには高い周波数成分が含まれ、サンプリング定理の条件を
完全に満たしているわけではありません。
そこで、サンプリング定理でもとの信号を完全に再現するために用いられるSincフィルタをベースに、
それを緩やかにした調整可能なフィルタ(Raised-Cosine Filter)を用いて、サンプリングレート変換を行います。

使用例

  • 元の画像


  • 左:A-VEKT Image Resamplerで110%に拡大した場合。 (Alpha=0.5、Tap Cutoff=100に設定)
    右:Windows付属のペイントで110%に拡大した場合。


  • 左:右にタップのカットオフを加えることで、にじみを抑えた場合。(Alpha=0、Tap Cutoff=2に設定)
    右:純粋なSincフィルタで110%に拡大した場合。(Alpha=0、Tap Cutoff=100に設定)
    理論上の理想であるが、文字に高い周波数成分が含まれているため、にじみ(エリアジング)が発生。

使用方法

  • ファイルを開き、Edit->Resampleで以下のパラメータを入力してOKを押します。
    大きい画像の場合は処理時間がかかりますのでご注意ください。



  • パラメータの調節 
    パラメータAlpha
    範囲0 - 1
    理論上(*1)の理想値0
    大きくした場合画像がぼやけるが、文字のにじみが少なくなる。
    小さくした場合画像がシャープになるが、文字がにじむ。

    パラメータTap Cutoff
    範囲1 - 100 (整数)
    理論上(*1)の理想値100
    大きくした場合フィルタの特性が理論値に近づく。
    小さくした場合文字のにじみをおさえることができるが、歪が生じる。

    (*1):サンプリング定理の条件を完全にみたしていると仮定した場合。

  • 表示のズーム 
    画面右下のスライダーで表示上の画像サイズを拡大縮小することができます。

    縮小するときはデータの間引きが行われ、拡大するときはデータの繰り返しが行われます。
    このズームは全体や詳細をチェックするための利便性のためのものであり、
    リサンプリングは行われませんのでご注意ください。
    正しい画像は100%の状態でご確認ください。

対応OS

  • Windows Vista, 7, 8.1, 10 (32または64ビット版)

ライセンスキー

  • License Keyを未設定の場合は、試用版として30回まで起動できます。
    試用回数が切れた後は、Edit->Resampleで画像サイズの変換ができなくなりますが、
    イメージビューアーとしてご利用になれます。
    ライセンスを購入後、File->LicenseでEmail AddressとLicense Keyを入力します。
    Email AddressとLicense Keyが対応している必要があります。
    ランセンス認証はオフラインで行われるため、インターネットへの接続は不要です。

  • ライセンスキーの販売はこちらで行っております。
    https://www.avekt.com/store/Products/SoftwareLicenses

ダウンロード


  • Image Resampler Ver1.4
    インストーラーとプログラム本体にはEV コード署名証明書が入っております。